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研究書(文学系) 詳細
林田孝和著作集 第四巻 王朝文学の精神史研究
書名かな | はやしだたかかずちょさくしゅう だいよんかん おうちょうぶんがくのせいしんしけんきゅう |
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著者(編者)名 | 林田孝和 著 |
著者(編者)名かな | はやしだたかかず |
ISBNコード | 978-4-8386-0753-2 |
本体価格 | 5,700円 |
税込価格 | 6,270円 |
判型 | A5判上製函入 |
頁数 | 356頁 |
刊行日 | 2021年5月15日 |
在庫 | 有り |
【目次】
凡 例
新編 王朝びとの精神史
第一章 王朝びとの霊魂観
―伊勢物語葬送関係章段を中心に―
はじめに
一 つひにゆく道
二 死を語る章段
三 法要・葬送の場とみやび
四 霊魂と蛍
五 招魂と蘇生譚
第二章 沓をめぐっての伝承
―伊勢物語六十五段を中心に―
一 現代人の視角から
二 迎え草履
三 求 婚
四 沓の呪力
五 〈沓取りの儀〉余説
六 「貫河」の世界
七 物語の再生
八 枕草子五十六段方弘の逸話
第三章 沓の力
―万葉集「履著けわが夫」の歌を中心に―
はじめに
一 うたの主眼
二 東国の風俗
三 死の翳り
四 素 足
五 天人女房譚
六 悪霊を封じ籠める容器
七 神 座
八 秀吉と織部
九 祭祀権の象徴
十 〈沓取りの儀〉〈沓重なる〉などとのかかわり
十一 サンタの贈り物
十二 顕幽両界を結ぶ舟
十三 死者招魂・病中招魂
十四 葬送歌と貴種流離譚と
十五 挽歌から相聞へ
第四章 伊勢物語の宴席
一 四季の循環
二 春の雪
三 観桜花・花の宴
四 聖婚の投影章段
第五章 竹取物語と民俗
一 素材論の展開
二 翻案説と現存『竹取』と
三 プロローグ、エピローグの形成
第六章 古今集「伊勢歌」の背景
はじめに
一 異郷の神を迎えて
二 成木責め
三 もののならぬ木
四 年頭の問答
五 豊穣祈願の祭儀
六 まつりと聖婚
むすび
第七章 小野小町「花の色は……」
一 勅撰和歌集の意義
二 花に喩えられる女主人公たち
三 部立の可能性と限界性
四 花は桜か梅か
五 心の花
むすび
第八章 和泉式部「黒髪の……」
一 その一生
二 〈うかれ女〉〈すきもの〉
三 黒髪の乱れ
四 和泉式部の歌の世界
第九章 和泉式部と口承文芸
一 その作品と閲歴
二 和泉式部説話
三 和泉式部伝説の分類と分布
四 和泉式部の墳墓の地追補
五 和泉式部伝説の管理者とその伝播
『王朝びとの精神史』(旧版)「あとがき」
新編 異郷論―王朝びとの心象―
第一章 異郷意識の始原
一 常世の語義
二 折口博士の異郷論と補陀洛渡海
三 常世からの来訪者
四 楽土昇天
第二章 王朝びとの河川観―物語文学を中心にして―
一 王朝物語文学の開花
二 孤愁・悲嘆の場
三 河のほとりの怪異譚
四 入水譚の生成と帰結
五 水辺の祭場と〈水の女〉
六 浮舟物語と水の力
七 文学空間
第三章 土佐日記の旅
一 船 旅
二 国府の館を出て五十五日
三 神仏の加護を願う
四 海神祭祀
五 川尻から淀川を上る
第四章 物語文学と伝説
一 伝説の語義
二 伝説の生成―姨捨伝説を中心に―
三 三輪山神婚伝説と物語
四 入水伝説と入水譚の系譜
五 安積香山伝説とその影響
むすび
第五章 上野国赤城山御本地
一 書名、作者、成立、書誌、伝本
二 梗概
三 研究
第六章 諏訪の本地
第七章 魂の原郷―岩船山―
栃木のお地蔵さん
岩船山地蔵菩薩縁起
死者の霊が集まる山
死者の衣服を着る地蔵たち
岩船地蔵の霊験とその伝播
岩船山の今むかし
『異郷論―王朝びとの心象―』(旧版)「あとがき」
随想、書評その他
第一章 随想
一篇 蕎麦の話
二篇 目の醒めたらんほど
三篇 鳩の子四代
四篇 凜
五篇 この一冊
S・Iハヤカワ著『思想と行動における言語』
六篇 中国の旅
七篇 宮中「歌会始の儀」陪聴
八篇 国宝源氏物語絵巻の模写
九篇 『源氏物語事典』を刊行
十篇 私学の色を鮮明に
十一篇 鶯は鳴く
十二篇 〈うち〉なる国学院高校、一年三組
十三篇 物語文学研究会 四十五年の歩み
第二章 贈る言葉
我 流
人生を十倍に生きる
覚知しながら
自分の色を出そう
粧う心を持とう
電子辞書を携帯しよう
徹底的に辞書を引こう
大雪の年に
コトバの地図を持とう
執念くあれ
自分史を書こう
第三章 誄
師の師を学べ―高崎正秀先生追悼―
学統―桜井満先生を偲ぶ―
滝澤精一郎先生を偲ぶ
臼田甚五郎先生ご逝去
小林茂美先生を偲ぶ
千明守氏を偲ぶ―弔辞
朧月夜の君―秋山虔氏を偲ぶ―
水越裕君の霊前に
第四章 書評、紹介
森田兼吉著『和泉式部日記論攷』
小林茂美著
『源氏物語論序説―王朝の文学と伝承構造Ⅰ―』
片山喜八郎編『邦語文献を対象とする参考調査便覧』
小山利彦著『源氏物語を軸とした王朝文学世界の研究』
栗原澄子著『被服史からみた御神宝衣装の基礎的研究』
高谷朝子著
『宮中賢所物語―五十七年間皇居に暮らして―』
解説 畠山大二郎
林田孝和略年譜
林田孝和著作目録
編集後記 竹内正彦